排ガス混じりの雨が止まない 点滅する自動販売機 眠るように嘘を吐く少女 頭のねじを自分で巻くガラクタ 悲劇で目立つような薄汚い台本 僕に押し付けるのは止めて ループする狂気の端 触れる痛みも麻痺している ボロボロの看板で朽ちた半世紀前の映画広告 火をつけてやりたいが 雨が止まない 薄っぺらな行動の原理 虫を潰すほども心が動かない 誰も居ない世界に行きたい 長いトンネルの中で影共の共食い 鈍間な家畜のように冷蔵庫の前に座って 基地外のように体をゆすって 何でもないよ この瞬間の一部を 切り取って都合の良い思い出にするの 人を利用価値で評価できる 正しい大人になったんだね 段差で躓いて見上げた空 羽の生えた詐欺師が天使の名刺をばら撒いて 寄り添う人達はコープスみたい ごみの山に火をつけたら思った以上に燃え広がった ただそれだけのことを大切な思い出みたいに語る そんな奴にならないように 認識してほしいと血液を撒き散らしている 君の中の空っぽの名前を否定するよ 痛みに鈍感になって大人になったよ 誰かに都合の良い模範解答で固めた頭は 激突するに足る豆腐の角を探している