当たり前とか 知らないふりしているとか 通り過ぎる人の情報量に 少しだけ うんざりしているんだ どうせ世界は 空っぽでも回るのに 最後の一人になったら 誰かが誰かを 思い出す事は無いね レッテルが消えたら 真っ白なスクリーン 人ごみで 目を回す 無関係な人なら躊躇なく撃てる 手に持ったものが 銃じゃないだけ 悲しみが終わればそれで良いからなんて 嘘でも良いから否定してあげるよ 思えばそこまでの命だったなんて 僕なら絶対に言わないのに 思い出はキラキラと亡霊の顔をする 余所行きの顔をして繕って 穴を掘れ 傷を隠したデコレーションケーキみたい あなたが結んだ素敵な未来の ひとつには僕はなれないよ 何ひとつ 確かなものは無いから 遠い昔あなたが言っていた全てを 僕はまだ一つも見つけられていないよ さよならを継ぎ足して穴を塞いでも 零れ続ける希望が死にゆく蛍のように 散り散りに消えてゆく 伸ばす手は空を切る 夜の声 笑っている ぎこちない偽善マイム