霞猫

凡庸フェイクスーサイド

2025-05-13

逃げる夕焼け
意気地が無いぜ
尻に火が付き
燃え広がるメロウ

早く早く
真っ暗な世界に
灯せ灯せ
希望のような明かり

背伸びして 背中を追うような
悲しみが餌付けされている
カラカラと回る車輪
影の中 重りを抱いて沈め

焼けたフィルムの中のように
欠けていく日々は戻らないよ
終わりを知るから解せないよ
戻せ戻せ戻せそれを戻せ


振り落とされたね
端から
ひどい痛み
変わり始めたね明日が
ひび割れた鏡に映る
子供

束の間の遊び
馬鹿と包丁

浮き輪のような風船
何個持っても体は浮かない
さながらピエロだ

霞む谷底
パラシュートとリュックサック間違えて
戯けて鼻を摘んで飛んだんだ
平等なスタートダッシュ決めて見せろよベイベー

窓の外 遠い空に向けて
紙飛行機を飛ばしてみた
どこまでも行くと思ってた
川を越えることはできないのに
どこまでもいけると願われた
それをしないことが僕を支えた
誰かに望まれた窮屈
恨むこともできず消えた
狡いね