霞猫

閃光の

2025-05-13

体がバラバラに砕けた
私はそれで良いと笑った
どうにか膝をついて
直撃を避けたのに
頭を押さえつけるような落日

愛することをやめないで
首を絞めるように時計は回る
瓶の中の小舟さ
この世の
何もかもが

鼓動が嘘みたいに揺れた
少しは人らしさがあるね
くだらないクズの輪郭を
くしゃくしゃに破れ
迷子のタグを隠す
慣れた手つきで

さよならの向こう側で
御行儀の良い子供の顔をしてる
パパとママが迎えに来ると信じているみたい

砂上に何度も名前を書いて君に見せるよ
君が見る前にそれは消える必ず

火の粉が揺れる狭間のような夜に
空が腹をさする緩慢に
止まない雨はまだ降らないらしい

止まったら死ぬみたいね

私にはあなたのような
明日はこないけれど
あなたの明日を祈るよ