風景がちらちらと君の後を追いかけている 見えないもの全てを信じあえたなら 雲の切れ間 丸めた背中のような地平 指切りは離れ ゆりかごのなかで ステッキを振るように風は軽やかに踊り 孤独でも良いさ 悲しみさえ遠ければ 優しい瞳で映してほしい この世界の何もかもを あなたが見た世界 暖かな光のなか 行く先も分からないまま それでも歩みを緩めず はつらつさと初々しさで気がふれてしまうように 行く道を照らせよ 強い光の下で 傷が見えないように 顔が見えないように 命を辿る旅の途中 意味など無い道中 ただここに居るんだ 探さなくても良いんだ 真昼の影は 鉛の雫のように リボンのようにくるりくるりと落ちる 薄いタイルが何枚も重なるように 誰にとっての日常も明日になり得るから ほんの少し怖がろう 明日がすぐそこまで来ていることを