霞猫

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2025-05-13

生まれた光の空
波間を漂うような風
明日は見えないけれど
明日を信じている
さよならを言う彼の
足踏みをするような影
予定調和のような時間で
メビウスの輪をほどく

隣にいるよ
最後ではないよ
愛のような日々は
儚く消えるけれど
忘れてしまっても
過ぎ去っていく日々を
知っているのは僕らだけだとしても

誰も知らない日々が確かにあって
それは貴方にとっては掛け替えのないもので
幸せだった事もあったよね
辛いだけではなかった
小さくても見失わなかった
希望は形を持たない
貴方の姿に重ねて
僕はそれを思い出すんだ

誰もいない世界で
本当の意味で一人になったら
世界から放り出されたように
少し楽しみでもあるね
思い出は形を持たない
ただそこにある命で
僕はそれを思い出すんだ