霞猫

ドロドロのメロ

素敵なものを
たくさん積み上げて

一つ一つの色に
欺瞞を覚えて

それが偽物だ
それが本物だと名を付け

親のような気持ちで
古着を着せていく

赤
青
緑

という名前の
可愛い女の子が

膝から下にかけて
執拗に
ローキックを狙ってくる

見えないか

見えないものが
見えないことが
充実なのに

夜の水平線

泣きながら
海を眺める

夜の水平線

背にした山間から
うすらぼんやりと

赤い光
青い光
緑の光

背中から
口を通り

塩の塔のように

全部知っている

この世は地獄か

それとも
昼下がり

君は
犬の真似をする

迷い人の腰骨をへし折るような
やさしさで

そのままでいい

そのままでいいと
言っていた

死ぬような気持ち

死ぬような気持ちで
泳ぎ続ける

ライトが等間隔に

等間隔のライトが
白線の内側で

呼び声は
叫び声に変わってゆく

耳が裂ける

広がるパープルヘイズ

でかいマドラーでかき混ぜる
トルネードは
龍のあばら骨のように

傾いたネオンの矢印

瞳が
瞳が見ている

瞳が見ている

そのままでいいと

そのままでいいと
言っていた

昼の夢は
焦がれる呪い
濡れない雨

あとまわしで
いらないものを並べる

いらないものが
笑いかけて

そうだ

そのままでいい

そのままでいいかもしれない

知らないの

足りない

足りない
足りない

脳みそが足りない

ちょっと待ってほしいのさ

知らないままで
痛くない

耳から腰にかけて
ヒビが入る

そこから
裂けてしまう

青い空

青い空

僕は名前をつけていきたい

そうだ

知らない

これは知らない

喉が壊れる

命がまだ知らない

ドロドロのメロ

マジック

行くぞ

行くぞ

知らねえと言うならば

知らないと言うならば

青い海

暗い海

膝
背中

よく見たら同じ

同じね

僕はそこに行けばいいの

ぶっ壊して行こうぜ

何もかも

知らねえ

そうなったら
おめでとう

いない

誰もいない

ここには何もない

知らないうちに
全部失えばいい

全部失えばいい

お前のふざけたもの
すべて