ほぞに満ちて
昨日
今日と
比較的涼しい気温が続いて
なかなか過ごしやすくて良かった
と言いたいところだが
残念だが
俺は気圧に弱いのだ
急激な気温の変化にも弱い
おっさんになると
色んなものに弱くなるんだ
それは
自分がなってみないと
分からないことであった
もう仕方ねえよな
弱さを持っていくのか
それが当たり前のことで
普通のことなんだろうな
美徳ってことかな
美徳なんて言うから
特別なもののように思えるけれど
別に特別なことじゃないんだよな
普通のことを
普通にやってくだけなんだよな
まっすぐ歩いて行ければいいよな
そうか
それでいいのか
世の中はずっと
何かにつけて口を出してくるよな
幸せの数を数えたり
人と比べたりしても
何もいいことなんてないのにな
でも競争させると金になるから
世の中はいろんなところで
競争をビジネスにして
商品にしてるよな
そんなものに乗っかってるから
アホだって言われんだよな
乗っかりたくねえよな
誰かの意図したものに
操られたくねえよな
利用されたくねえよな
なんだか
アホみたいなことばっかり
続いている気がするよ
他人なんかどうでもいいって
思えばいいよな
他人と自分と
他人と他人が
絡み合ってるんだよな
この世界は
空気の中にたくさんの血が混じってるんだよな
それに気づかないふりをしているだけなんだよね
夜空はどこかで
昼の空に変わった
その空の下で
誰かが泣いたり
笑ったり
死んだり
生まれたりしてるんだよな
俺だってその中のひとつだよ
俺だってそのうち死ぬんだ
繋がってて
連続してて
ただの一本の線のように
いや
ひとつの煙か
煙がすっと吸い込まれて
どこか虚空に消えて
溶けていくような
そんなことがありましたと
言えればいいんだろうな
甘いものも
辛いものも
付かず離れず
くだらねえな
力のないため息が
口から抜ける
魂が少しずつ削れて
口から抜けていくように
何でもないような日が続けば
それで良かったのにね
何でもないような日々が
何でもないような日々が
俺に笑いかける
命が
命の重さが
天秤で計って
どれぐらいの重さなのかって
そんなことを思いつくなんて
あなたはきっと
気が利いているね
くだらねえよ
誰かの視線を取ろうとしたり
誰かに気に入られようとして
必死にしっぽを振っているみたいだね
呼べば答えるような
おもちゃの時計のような
めちゃくちゃな時間を指し示して
お前らの生活に食い込むのは
悪い命が
ちょっとはしゃいでいるような
引き絞られた糸が震えているような
おかしいぞ
見ればいいさ
ここから始まって
ここから終わるんだ
くだらねえよ
くだらないことが続いているよ
お前が不満に思っていることは
きっと何でもないんだ
ただ靄がかかって
目がかすんで
息が詰まっているだけさ
全部の命が
平等に順番を待っているように
お前はただ
ロープを張って
そこに足を入れてくれと
懇願しているのさ
異常になって
異常になって
踊るんだよ
踊ってしまえばいいんだよ
血だらけの足で
足で
足で
足が
足が
たくさんの足が
お前を蹴り飛ばす
違う
お前の血が
お前のくだらない血が
地面に跳ね飛ばされる
トラックの車両に巻き込まれた
黒い目が俺を見ている
ずっと見ている
黒い目が俺を見ている
呪いが呪いを受けて
くだらない
くだらないぞ
わかってるだろう
分かっていた
分かっているよ
俺も分かっていたよ
良かった
良かったな
と
語りかけるんだよ