霞猫

有象無象スレイブ

2025-05-14

悲しみが尾を引いた
夜明け前の船出だ
積み荷は捨てていこう
軽く苦虫を噛んで

世捨て人はへらへら笑い
パン粉被って油の中へ

僕の中何もない
荒ぶる言葉でドアをたたくよ

正しさは何処にある
それを知るには遅く
理想的な空転で
歪な線の上を歩く
危なっかしい足取りで

手を貸してあげよう今だけ

正解を探しても
答えはいつでも後から決まる

曖昧な君が好き
矢印だらけで誰も触れない

僕たちは旅をする
ゆっくりと膝を折り蹲るように