派手な色のシャツを着て 街を練り歩けば 頭の軽い風船おじさんが タップダンスで追いかけてくる ゴミの日にゴミを捨てれば 君は有名な缶コーヒーのイラストになる ドリルじゃない ドリルじゃないと 神経質に右手をさすり 肩をいからせ ピーマンのヘタのような人生と自虐し 観客の笑いを誘う お前は人の顔色ばかり見ている どうしようもない人間だと 口から 泡を飛ばしながら まるでカニ 人間 カニ そして人間 俺とお前の間にあるのは カニカニカニ そして人間 めでたいことがあったら やりたいことをやればいい さまよう ふりをするだけじゃ 人間 深みが出ないぜ 井戸端会議 のように 死体 みたいな 俺たちが集まってしまえば ろくなことを考えねえから だから誰にも会いたくないのさ だから誰にも会いたくないのさ