前後不覚のアホにチューニング合わせて 生きづらい世の中で窒息してる 絶賛された青空はAIで幾らでも作れて 疑う気持ちに型に嵌められて心は震えない 順番に死体にキスをしているような気持ち 個性も個人も相互監視しながら演じてる 開かないパラシュートを大事そうに抱えているんだ 人生はガタガタのわだちの上を何度も行き来するようなものだ ちんけな破滅主義が懲りずに連絡を入れてくる 汽車の時間をいつも寸前で忘れる 人食いの暗闇に包まれて滲んで輝く水銀灯 道しるべのように吐きながら迷い込む 欺瞞に溢れたプールに浮かび地獄の沙汰を思えば この世は大きい網の目の中で 明るい部屋の中を羨ましそうに見ている小虫は 零れ落ちそうな眼玉をぎょろつかせ 死にたいとも思わずにバタつく